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地質

2025年5月18日 (日)

荒牧 重雄 著「噴火した!: 火山の現場で考えたこと」

岩石学者・火山学者荒牧氏がこれまでの研究生活を火山噴火を中心に振り返って著した書籍。

荒牧氏は1930年生まれであり、執筆時に91歳であった。

第1章は筆者が生まれる前の出来事である西インド諸島プレー火山の噴火現象について記述。ついで地質を専攻するきっかけとなった伊豆大島1950~1951年の噴火、続いて博論で行った浅間山天明3年噴火の研究について書き、その後年代順にかかわった火山について、つづっている。

東京大学出版会の紹介ページ、一部が試し読みできます

噴火した!

画像は上記リンクのサイトより取得

目次

第1章 ひとつの都市が消えた――火砕流序説、プレー火山の噴火
第2章 火山研究のきっかけ――伊豆大島1950-51年噴火
第3章 史料と足で読み解いた博士論文――浅間火山天明三年噴火
第4章 実験岩石学や巨大カルデラとの出会い――フルブライト留学生としてアメリカへ
第5章 フランス気質、イギリス気質――火山をめぐるヨーロッパの国民性
第6章 ハワイの楯状火山はなぜ上に凸か――キラウエア火山1963年噴火
第7章 月面は玄武岩か、岩塩か?――アポロ11号の月面着陸
第8章 溶岩と氷河の国アイスランド――極地での野外調査
第9章 フランス人の大論争に巻き込まれる――スフリエール火山1976年噴火
第10章 「火砕流」と言えない?――有珠火山1977年噴火
第11章 山体崩壊と爆風の威力――セントへレンズ火山1980年噴火
第12章 迅速な避難と溶岩冷却作戦――三宅島1983年噴火
第13章 全島避難の島で――伊豆大島1986年噴火
第14章 火砕流の恐怖、目撃者の証言――雲仙普賢岳1991年噴火
第15章 大都市のそばの火山――イタリアの火山と防災
第16章 ハザードマップと対策本部――有珠火山2000年噴火
第17章 火山噴火災害対策について考える

 専門的な内容をあまり出さずに全体には読みやすい文体で日記のように書かれた自伝的なエッセーである。火山噴火に関する豊富なエピソードは、体験したものならではの非常に臨場感あふれる記録となっており、読みごたえがありました。伊豆大島の噴火の項では筆者と当時の東京都知事との極秘会談について明かされています。雲仙普賢岳の火砕流災害で聞き取った体験談集とこの災害で死亡した3人に外国人火山学者の遺体確認という恐ろしい話も生々しく書かれています。

 

 私が個人的に「へえ・・・?」だったのが第6章の「ハワイの盾状火山はなぜ上に凸か」というところです。ハワイ型と呼ばれる火山は玄武岩溶岩を主に噴出し、楯状火山という盾を地面に横たえたような形の火山を作ります。山頂部はほとんど水平で、山麓は傾斜があります。山頂が水平になるのは玄武岩質溶岩の粘性が低いためです、高校向け教科書や一般書ではそう説明されています、それ以上の説明はありません。しかし、なぜ上に凸の形になるのかは火山学の専門書にも今のところ説明は なく、大家である荒牧氏にも「よくわからない」とのことで、大変意外でした。

 

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2025年4月13日 (日)

初めて出会う岩石学 ー火成岩岩石学への招待ー

山崎 貞治氏による初学者向けの火成岩岩石学解説書。

 火成岩岩石学の基礎といえば相平衡図です。相平衡図や化学や材料工学などでも扱う、基本的なツールですが、高校の化学や地学しか知らない状態から学習を始めると、ちょっととっつきにくいところはあります。そのため、大学専門課程向けの火成岩岩石学の教科書では必ず説明されていますが、ブルーバックのような一般向けだと、ほとんど解説されていません。

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(画像はアマゾンより)

この本は、火成岩の分類などの説明もありますが、学者向けの相平衡図についての解説を主要な内容としています。大胆に簡略化し、非常にわかりやすく解説してくれます。

極め付きは

「単斜輝石と斜方輝石というのは、ちょっと難しですが、少し形が違うものだと思ってください」

などと書いてあります。単斜輝石と斜方輝石(現在、日本語としての用語は「直方輝石」に変更されている)は火成岩を構成する主要鉱物であり岩石学では頻繁に表れる重要な鉱物であり、岩石学を学ぶものとしては知らないのは論外ですが、その2者を「少し形が違うもの」と言ってしますところがすごいところです。

なんて優しいのでしょうか!

このように大胆に簡略化した形で、わかりやすさ最優先で解説が進んでいきます。私が大学生だった頃、学生仲間の間では密かな人気を博していました。

 

同時に教官からに評価はすこぶる悪いものでした。おそらく大胆すぎる簡略化のため、違和感のある説明が多いのでしょう。残念ながら私の知識では、この本の問題点を的確に指摘することが出来ませんが。

 これから岩石学を学習する一般的な能力の学生には一度読んでみる価値があると思います。もちろん、本書の性質上、すぐに別の教科書で知識を上書きする必要があります。

 ただし、現在この書籍は増刷されていないらしく、新品は流通していないようで、中古は定価よりもやや高い価格で取引されているようです。まずは入手できる教科書を読んで、理解できるならばこの本は不要ですし、よくわからないなら1700円未満なら買ってもよいか?と思います。

 

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2024年6月30日 (日)

アーサーホームズ「一般地質学」

 71zu6xofhns_sl1500_    画像はアマゾンより

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 アーサーホームズ氏の著による地球科学の入門書の日本語訳です。

 3冊に分かれており、上田誠也・貝塚爽平・兼平慶一郎・小池一之・河野芳輝の5名の日本人地球科学者によって翻訳され、1983~1984年にかけて発行されました。

 英文の原著は初版が1944年に発行されました。なお、この初版本はA5版532ページからなり、こちらで読むことができます。最終章では、当時支持者が非常に少なかった大陸移動説について述べられており、大陸移動の原動力として彼が提唱した、マントル対流説について解説されています。第2版は1965年に発行されました。ホームズが研究した年代測定法など、初版以降の地球科学の進展による新知見が盛り込まれ、B5版1288ページと初版に対し倍以上の分量となりました。また、岩石や鉱物の記載なども充実が図られ、本格的な教科書となったようです。

 アーサーホームズはこの1965年に惜しくもなくなってしまいましたが、その後、妻のドリスホームズ氏によりその後の地球科学の進歩を取り入れた改訂版である第3版が1978年に刊行されました。この第3版の日本語訳が本書です。

 第2版が執筆された時期は、海洋底の古地磁気調査によって海洋底拡大が発見され、地球物理の分野においてプレートテクトニクスが確立し、それまで異端であった大陸移動説が復活した時代でした。プレートテクトニクスを解説している文章からは、その後の改訂と日本語への翻訳を経てなおこの時代の興奮が感じられる気がします。

 プレートテクトニクスが地域地質に適用されるのはもっと後の時代になってからであるので、そのあたりの解説はあまりありませんが、地質学に関する主要な古典的論争が読みやすい日本語訳できれいな写真と図とともに包括的にまとめられており、これらを確認するためにも良質な教科書となっております。

 

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2023年9月26日 (火)

諏訪兼位:岩石はどうしてできたか

岩石はどうしてできたか

画像は岩波書店のサイト(https://www.iwanami.co.jp/book/b341716.html)より

2018年発行。

 岩石学者諏訪兼位による学問の草創期からの岩石学研究史を解説した書籍。岩石の成因に関する古典的な論争について、主な研究者の肖像画を交えながらコンパクトにまとめられており、岩石学の研究史を概観するには便利な本です。あまり専門的に突っ込んだことは書いていないため、専門家でなくとも論理を理解することはできますが、非常に簡潔に書かれているため、高校地学レベルあたりの知識がないと読みにくとは思います。

 1980年代以降については変成岩岩石学を中心に記述され、ラストは都城秋穂氏の訃報によって締めくくられています。

 

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2023年8月21日 (月)

守屋以智雄:世界の火山地形

画像はアマゾンより

 金沢大学文学部元教授の守屋以智雄氏による、世界の多くの火山について、地形的特徴を取りまとめた専門書です。これは大変な労作です。地球の陸上火山をすべてではないが多数取り上げ、火山地形を解説しています。直感的には火山と認識できる山のうち、半数位を取り上げているような印象。筆者による火山地形の精緻なスケッチが多数掲載されています。これだけの内容を執筆するのにどれだけ手間がかかったのでしょうか?

 私はメキシコ沖の太平洋に浮かぶSocorro島というマイナーな火山島について知りたいと思っていましたが、文献がなかなかありませんでした。この本では、このようなマイナーな島についても取り上げられていおり、助かりました。研究が非常に少ない火山についてもかなりカバーしているようです。

 

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2023年7月 8日 (土)

ほんとうは”よわい恐竜”じてん

(画像はhttps://www.kadokawa.co.jp/product/322110000130/から)

一般・子供向けに古生物に関する本を多数書いている土屋健氏の著作です。2022年発行。




第1章 病気になるし、ケガもする
第2章 恋に育児に一生懸命
第3章 生きるのってたいへん
第4章 “身近な彼ら”もがんばった
 
 恐竜を中心に古生物に関する病気やケガ、苦労したであろうエピソードを1件につき見開き2ページで紹介した本です。「格闘化石」のようなむかしから知られているエピソードも押さえていますが、多くは最近の研究に基づく記事となっています。すべての記事に参考文献が掲載されており、巻末に文献リストがついています。2021年までの学術論文が多数使用されています。子供にも読みやすい形態でありながら、専門家にも十分利用できる内容となっている点が著しい特長となっています。
 
 もともと監修となっている林昭次氏(岡山理科大学准教授)とKADOKAWAの編集者の荒川氏が企画していたとのことです。もともと専門家が企画していた本に土屋健とイラストレーターが加わり、異色の出来となったようです。
 
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2022年3月 3日 (木)

N値の話

 土木設計コンサルタントである大成基礎設計㈱の技術者を主要メンバーとして構成されている「N値の話編集委員会」が執筆した書籍です。

 土木構造物や建築物の築造を計画する際には基礎地盤の状態を知ることが必要となりますが、その際によく行われるのが、ボーリング調査です。土木・建築目的のボーリング調査の大半では「標準貫入試験」という試験を行います。(標準貫入試験を実施しないのはダム基礎に関するボーリングや地すべり調査においてコアをよく観察したい場合、斜めや水平に掘削する場合などです。)

 標準貫入試験とImg_3946は、ロッドの先端に地盤に押し込むための器具を取り付け、ロッドの上端に63.5kgの重り(モンケン)を落下させ、落下回数と地盤への貫入長の関係から地盤の強度を推定する原位置試験です。通常は、地盤に30cm貫入させるためにモンケンを落下させた回数を記録しそれをN値と呼びます。

 N値は定性的に地盤の強度を評価するものですが、地盤の持っている多数の要素が複合的に関係して決まってくるものであるため、N値が地盤の何を表しているのかは明確ではありません。地盤の強度は粘着力Cと内部摩擦角Φで表現することが多いのですが、N値のうちどれだけがCによって発生し、どれだけがΦによって発生したかを正確に推定することはできません。CとΦを精度よく決定したい場合には別の試験が必要となります。

 それでも標準貫入試験はボーリングを実施するのであれば簡便に実施でき、追加のコストが安いという利点があります。そのため、昔から大量に試験が実施されており、データの含蓄が多く、土質定数とN値の関係や地質ごとのN値の特性が良く研究されています。このことから、およその地盤の状態を安価に知りたい場合には便利な試験であります。

 この書籍は、そんなN値について、多く提案されている地盤定数との関係式や地質とN値の関係を1冊に取りまとめた、地質調査業関係者には有用な本となっています。

 旧道路公団関係の推定式が掲載されていない点はちょっと残念ですが、N値に関する多くの情報を網羅し、背景理論の概要も確認できるため、非常に便利な一冊です。

 

  Img_3947Img_3948

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2019年1月 5日 (土)

ジオン公国を彷彿とさせる

 昨日ニュースとして広く報道されておりましたが、中華人民共和国の無人探査機が月の裏側に着陸しました。

中国の探査機、世界初「月の裏側」着陸 米との競争激化

1/3(木) 13:41配信 朝日新聞デジタル
中国の探査機、世界初「月の裏側」着陸 米との競争激化
中国最大の航空ショー「中国国際航空宇宙博覧会」で展示された嫦娥4号の模型=2018年11月6日、中国広東省珠海、益満雄一郎撮影
 中国の無人月探査機「嫦娥(じょうが)4号」が3日午前10時26分(日本時間同11時26分)、世界で初めて月の裏側に着陸した。国営の中国国際テレビ(CGTN)がツイッターで伝えた。月の裏側は地球から直接見えず、地下構造などに未解明な点が多い。中国には将来の資源開発などで優位に立つ思惑があるとされ、宇宙開発でも米国との覇権争いが激化しそうだ。
 着陸した地点は、月の裏側の南極付近。嫦娥4号に搭載されている探査車が周辺を走行し、地形や地下構造、埋蔵されている鉱物などを詳しく調べる予定。
 月の裏側は、表側と比べてクレーターによる起伏が多く、地殻も表側と比べて厚い特徴があるが、詳しくわかっていない。嫦娥4号が実際に着陸して調査することで、月の成り立ちなどについて新たな知見が得られる可能性がある。
ソースはこちら
 
 月は地球を回る公転速度と自転速度が一致しているために、常に地球に対して同一の面を向けています。そのために地球から見えない方が「裏側」と呼ばれているわけです。月の表面は、白っぽく見える「陸」と黒っぽく見える「海」に分かれています。「海」は玄武岩から成り、「陸」は斜長岩(ほとんど斜長石から成る地球には小規模にしか存在しない岩石)からできています。月の表面は、「陸」と「海」が模様をなし、昔からウサギの餅つきだとか、女性の顔なんかに見立てられてきました。
 裏面になると、ほとんどが「陸」からなり「海」がほとんど見られないという違いがあります。中国の探査船が着陸したところは、マントルまで達していると見られる巨大クレーターの底であり、月の形成史の解明など、学術的な成果が期待されるところではあります。
 
 今回、中華人民共和国単独の事業ということで、気がかりなのは、軍事拠点化するのでないかという懸念があります。また、軍事拠点化とまでいかなくても、経済的に圧倒的に有利な地点を占拠されてしまうのではないかとも心配されます。
 月面の土地は宇宙条約によって領有することはできないことになっていますが、施設を作ってしまえば事実上占用できます。宇宙条約は、月のある特定の地点が占用されても、そのほかに広大な土地が空いているので後発の国も不利にはならないという思想らしいのですが、特に有利な地点を先に押さえられてしまうことのなると事情は変わってきます。
 
 今回、探査船が着陸した場所について見てみると、南極近くの巨大クレーターの底ということで、常時太陽光が当たる場所(月面では一部にしかない)が近くにあり(温度調節や発電が容易)、氷の存在が指摘されている(採掘により水を得ることができる可能性がある)場所であり、将来的な基地の候補としては極めて価値が高い位置を狙っている模様です。
 
 月の裏側ということで、地球とは直接通信ができません。月の裏側と通信するためには、中継局が必要となります。これについては、昨年後半から一部でニュースとなっていましたが、月の裏側の宇宙空間(地球から見て月の裏面の更に向こうにある空間)に中継する施設を作っていました。このような施設は中国だけが持っており、今のところ、月の裏側での行動は中国しかわからない状況となりそうです。
 
 月の裏側の宇宙空間と言えば、「ガンダム」の世界ではサイド3:ジオン公国がある場所です。このままジオン公国やグラナダ(ガンダムに登場する月の裏面にある都市)が誕生するのでは、なんて危惧も、あながち夢想とは言えないのではないか、なんて思ったりします。


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2015年5月 9日 (土)

大気中のCO2濃度が初の400ppmを超える

CO2、初の400ppm超え…化石燃料原因か
 【ワシントン=中島達雄】米海洋大気局(NOAA)は6日、世界40か所で観測している大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の平均が今年3月、400・83ppm(1000ppmが0・1%)となり、1980年の観測開始以降初めて400ppmを超えたと発表した。
 以下略 ソースはこちら

 私が小学生のころ、大気中の二酸化炭素濃度は0.03%と習いました。その後、二酸化炭素濃度の上昇が続き、大学生のころ見た資料ではそろそろ400ppm、四捨五入して0.04%になりそうだなあと思っていました。ついに瞬間値ながら0.04%に到達してしまったようです。二酸化炭素濃度は季節変化があるため、年間平均で400ppmにはなっていませんが、早晩400ppm超えになると見られているとのことです。

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2014年7月31日 (木)

北陸電力が志賀原発S―6断層を追加ボーリング調査へ

北電が追加ボーリング調査へ 志賀原発S―6断層 
 志賀原発の敷地内断層に活断層の疑いが出ている問題で、北陸電力は28日、敷地内の 「S―6断層」で、追加のボーリング調査を実施する方針を示した。
 28日開かれた志賀町議会原子力発電所対策特別委員会終了後、北電原子力本部長の金 井豊副社長が明らかにした。
 金井副社長は時期は未定としたが「そんなに深く掘る必要がないので時間はそんなに掛 からないと思う」と話した。調査は11日に開かれた原子力規制委員会の第2回評価会合 で、調査団からデータ不足を指摘されたことを受け行う。
 特別委員会では、北電が敷地内断層について規制委から受けた指摘や対応状況を説明。 町議からは次回評価会合をできるだけ早く開催するよう原子力規制庁に働き掛けることや 、断層の調査と並行して原発の安全審査を早期に申請するよう求める声が上がった。
ソースはこちら

 他の原発でもいくつか出ている敷地内の活断層の問題です。

 普通、活断層を調べる場合には、まず文献調査、そして、空中写真判読で変位地形を抽出、その後比較的敷地に近いものについて現地踏査等を行い、活断層の疑いのものを明らかにしたうえで、疑わしい場所をはずして計画位置を決定するように思います。原子力規制庁がおかしな心配をしているのか、それとも電力側が疑いが消しけれないものについて活断層ではないと断定して原発を建ててしまったのかどちらなのか部外者には判断できませんがあとになって基礎地盤の記録資料に書かれている断層について各断層であるか否かを議論するというのは大きな違和感を持ちます。

 そしてまた、このニュースですが、追加調査がボーリングというのもちょっと疑問をもちます。活断層か否かについて漠然とした結果しか出ないはずですが、なぜボーリングなのでしょうか。もちろん地質状況についての情報を増えますので、やるなとは言いませんが。
 別の東北の原発では、テレビで東北電力が、ボーリングコアでくっついているから活断層ではないと主張していました。テレビで見ただけなので、実際のやり取りは違うのかもしれませんが、地下のある一点の断層の状態をみて活断層かどうかを判断するというのは、もしかしたら正しいやり方なのかもしれませんが、一般に認められている方法ではありませんので、より広範な批評に耐えられるように検討し、問題が出ないようにすべきだろうと思います。

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