えげつない財政改善 ー令和7年度国家予算ー
去る3月31日、令和7年度の国家予算が成立しましたが、その概要は見てびっくりのえげつないものになっています。
https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2025/0001.pdf
歳入を見ると建設公債が6兆7910億円、特例公債(赤字公債)が21兆億円となっています。建設公債とは道路などの建設に使う借り入れであり、将来に渡って利用するインフラを整備するため、借り入れによって費用をまかなうことが適当と考えられるものです。もちろん、公共事業は必ずしも公債を使用しなければならないものではありませんが、公債を活用した方が予算を大きくなり、大きな投資が出来るため、積極的に公債を活用すべきものです。
歳出には「国債費」が28兆2179億円計上されています。「国債費」とは国債の償還および利払いのための費用です。この国債費ですが、今年度は特例公債費を国債費が上回っています。つまり、借りた以上に返している状態となっています。
建設公債を除けば、財政はすでに黒字となっています。
黒字とは市中に存在する通貨を国が吸い上げて減らすことを意味しており、よほど景気が過熱している時以外、すべきではありません。ところが、政権からは国民に税収を還元できる状況にないと首相が答弁するなど、減税に後ろ向きです。
国の黒字は国民の赤字です。借金で賄うことが妥当な建設公債以外、財政黒字となっている状況は、決して好景気と言えない現在の状況からみて、異常であると考えます。大型減税を実施すべきです。
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