PCオーディオをはじめるまで
PCオーディオを始まるまで
中学校時代までは自宅にはオーディオらしいものはなくテープレコーダーのみがありました。中学時代はファミコンブームであり、自宅でもカセットビジョンJr.に続いて中学1年の秋に導入しました。そして、ゲームミュージックが好きになり、カセットテープでよく聞きました。また、自分でもファミコンのゲームの音を録音して楽しんでおりました。
小学校高学年~中学生のころパソコンが欲しくて、NEC製パソコンの雑誌、Oh!PCを購読したりもしていました。部活(科学部)では大体、顧問の所有するパソコン(PC-8001mk2)で遊んでいました。
高校生だった1980年代後半、世の中はオーディオブームだったらしく、友人、同級生のなかで「コンポ」と称するオーディオセットを購入する者がたくさんおり、弟や妹もそういった機材を所有していましたが、自分は音楽を聴くこともあまりなく、特に興味はありませんでした。
1991年に大学生になり、ホビー環境を見直すことにしましたが、オーディオにはあまり興味がないのはそのままでした。このころ、家族の誰かが使わなくなったラジカセ(CDなし、ステレオ)を入手し、カセットテープとラジオが自室で聞けるようになりました。このラジカセは外部入力を装備していましたが、貧乏性の私は手持ちの機材のなかで最高のものを利用したいと考えていたことから、パソコン(X68000初代機CZ-600C)およびTVチューナー内蔵PCモニタ(CZ-600D)、およびゲーム機(PCエンジン)をラジカセの外部入力に接続し使うことにしました。このとき以降、手持ちのオーディオ機器のうちもっともよい機材とパソコンはずっとつながりつづけることとなりました。
X68000にはヘッドホン出力のほか、ライン出力を装備しており、ラジカセをつないで使うと内蔵スピーカーよりはずっとよい音がしました。そのうちPCエンジンのCD-ROM2を購入し、これにより音楽CDが再生可能となってすこしは音楽CDも買うようになった。ゲームの音もよくなりましたが、シュミレーションゲームをしながら音楽CDを聞くことも多くなりました。
同じ91年、友人のSが知り合いの教授(だったかどうか記憶があいまい)はCDの音はだめで、レコードでないとだめと言っていたといっていました。CDプレイヤーを購入してその音に落胆し、60万円くらいの製品まで試したがやはり同じでCDプレイヤーはだめだと納得したのだという。このときはなんとなく聞いていましたが、この話は自分の中では伏線のように後に思い出されることになります。
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94年、ラジカセが故障し、片チャンネルの音が出なくなたため、ラジカセを新調しようとした。このころはバブル崩壊とともにオーディオブームもすでに終焉しており、電気店には大層なオーディオセットは置かれなくなり、ミニコンポが商品の主流になっていました。電気店でAUXのついたラジカセを探したがあまり種類がなく、ちょうどよいものが見つからなかった代わり、アイワのミニコンポの処分品が安く売っていたため、そちらを購入しました。
95年、妹がコンポを残して県外の大学に進学した。そこで、そこについていたスピーカーを拝借してミニコンポに接続して使うことにした。それはケンウッド製の20cmウーハーがついた3wayで、バブル期によく売られていたような中型スピーカーでした。ミニコンの付属スピーカーに比べ大きくて迫力のある音が出た。X68000で「出たな!ツインビー」などをプレイすると爽快であった。
94~96年はパソコンでゲームや勉強をしながら、CDやラジオ、テレビの音声をミニコンポ+スピーカーでよく聞いた。95年にモニタを同じくTVチューナー内蔵のPC-TM151に更新した。このモニターはパソコンの画面を表示いながらテレビの音声を出力することができたため、パソコンを使いながらTV音声を聞くことができるようになりました。
1997年に社会人になった。パソコンでシュミレーションゲームをしながら、テレビ音声、FMラジオ、CD再生を楽しんだ。テレビでは「火曜サスペンス」の盲人用解説つきの副音声が便利で、音だけよく聞いていた。98年初めにはPC-9821V200を手にいれましたが、このスタイルは同じでした。
ミニコンポを手に入れた94年からこのころまでに、次第にスピーカーから出てくる音について、ひとつの疑念が高まりました。どうもCDプレーヤーよりもFMラジオの方が音がよいように聞こえるのです。スペック上は22kHzまで再生可能なCDが15KHzどまりのFMラジオよりも上で、かつラジオは放送局から飛んでくる不利があるはずだと思った。また、ミニコンポを使っているのでスピーカーやアンプは同じ、電源装置や電源環境もすべて同じ。ラジオチューナーに力を入れて作っていて、CDプレイヤーが手抜きとも考えににくい。しかし聞いているとFMラジオのほうが背景が静かで臨場感もあり気持ちよくずっと聞いていられるのに対し、CDはなにか気が散ったような音で飽きが来やすいように思われました。
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このころ仕事の傍ら家でもパソコンに向かって研究をすることもありました。そんなときは大体FMかCDを聞いていました。このころはCDイメージソフトの携速98を利用して音楽CDをHDDに無圧縮でイメージ化して(このソフトはサウンドトラックをWAVEファイルに変換して仮想CD再生時に呼び出す仕組み)再生することありましたが、特にCDの直接再生よりも高音質とは感じられませんでした。ソフトのせいだと思われますが、PCの方も66MHzの430VXにK6III400MHzの構成のため16bit44.1KHzの音声データを高音質で再生するにはマシンパワーが不足だったのかもしれません。2003年4月にはPCを新調することとしパーツショップでアスロンXPを使ったパーツ1式を購入し店に組み立ててもらいました。このPCでPCオーディオをスタートすることになります。この時点ではまだCDはCDプレイヤーかまたはのDVD-ROMによる直接再生で主に聞いていましたが、やがてPCにCDを挿入するとリアルプレイヤーがリッピングを促してくるので、一部リッピングしてリアルプレイヤーで聞くこともありました。このときも特ににリッピングとCD再生の差は感じられず、また、wavと圧縮ファイルも音質的にあまり違わないように思われました。パソコンから再生する場合はマザーボードのアナログ出力→アイワミニコンポのAUX入力→ケンウッド3wayスピーカーとつないで鳴らしていました。
2004年夏には7年休んでいた合唱を再開しました。このころ聴いている音楽はメタルが主で、ソナタアークティカやガンマレイをよく聞いていました。それ以外はラジオで流れていて気に入った曲を入手するくらいでした。クラシックについては合唱だけは多少楽しめ、良し悪しもわかるものの、その他は相変わらずよくわかりませんでした。
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そんな中、2007年の晩秋、合唱団の定期演奏会が終わり、その打ち上げの後、団員のY氏の自宅に大勢で訪問しました。Y氏は長年オーディオマニアをやっており居間にはオーディオシステムが並んでいました。そこで初めてマニアのオーディオを聞くこととなりました。システムはCDプレイヤー→プリアンプ→チャンネルデバイダー(3ch)→ステレオパワーアンプ3セット→(低音のみイコライザー)→周波数別にスピーカー3セットという構成であった。プレイヤー、アンプ4台、チャンネルデバイダーはアキュフェーズ製品でそろっていました。チャンネルデバイダーなどという機械もはじめて見ました。このとき聞いた曲はジャズが主だったと思うがジャズをほとんど聴いたことがなかったためか感想はあまり覚えていませんが、ボーカルがリアルに浮き上がっていたように思います。曲をかけるはじめると合唱団創立メンバーの一人であるS氏は音を聞いて驚きの言葉を連発、スタジオみたいだとか、個人の家でこんな音は考えられないと絶賛していました。
この出来事の後は真剣にオーディオの開始を模索することなり、人に聞いたりもしましたが、主にネットで基礎知識を含む情報収集を行いました。これまで述べてきたように、自室では1994年の昔から当たり前の用にPCとアンプ、スピーカーが接続されており、PCの音もよい音で聞くためできればその環境を維持したいとの気持ちがありました。このころはまだ私のような人は少なかったようで、PCオーディオをやっていますというサイトを見つけても、メインのオーディオシステムとはべつにPC本体+小型アクティブスピーカーなどでついでにやっているという感じのものが多く、やはり本格的にオーディオを楽しむためにはCDプレイヤーの導入が必要なのかとも思いました。
frieve audioを導入してみると、今まで言いいてきた音とは少し違って、おっという感じでした。これまでより音が明瞭で聞き取りやすく、同時に味わいも深くなっていた。ややメタリックな感じの音でこういうのが高級プレイヤーぽいのかとも思思いました。asio4.allを入れるとさらに良くなり、CDを取り込んだWAVファイルも増えてきました。
そして、さらに日々検索を続けいろいろ試すうちに、大変な出会いがやってきます。
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2008年3月、QuickTimeになにげに音楽CDからリッピングしたWAVファイルをドラックして再生させてみました。
え、なにこれ・・・。frieve audioでも高解像度に感じましたが、さらに細かい音が聞こえるとともに音楽にぐんぐんと引き込まれていきます。次々と聞きなれたはずの曲のファイルを再生させてもどれも生き返ったようで、細かい音が聞こえやすいという以外にはどこがどうと明確には指摘できないものの非常に新鮮に聞こえる様に驚きました。確認のため、同じデータをリアルプレイヤーやWMPで再生させるとやはり陳腐です。
これ以降音楽は至急再生したいCDがある場合以外は完全にPCによる再生になりました。音楽を聞くのが今までになく楽しくてたまらなくなりました。合唱以外は全滅だったクラシックCDももしかしてと思って聞いてみたら引き込まれてしまい、じっと聞いていられるようになりました(いままではながら聞きしかできませんでした)。
ただ、QuickTimeでは1曲ずつしか再生できないため、これからしばらくはやや音質はおちるもの同じQuickTimeを再生エンジンとしているitunesを主に使い(しっかり聞きたいときだけQuickTime使用)つつ、便利かつ高音質のプレーヤーソフトも探すことになります。最終的にはitunes7.0.2+foobar2000+asio4.allに落ち着きました。
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はじめはそのタイトルや記事内での「Yoshii9」の連呼から、メーカーの回し者かとも思ったのですが、記事を読んでいくとそうではなく、プロバイオリン奏者というのも本当だと判断できました。
AirMacExpressの記事にはじめ出会ったので、その周辺記事を先ず読んでいきました。無線をOFFにすることや、IPアドレスを固定することなどはプロケーブルと同様の結論となっていました。この方はAirMacExpressの外部クロック的利用(触媒的?利用)を推奨していること、バッテリー駆動により著しく高音質となるスイッチングハブを見出したことは以前に書いたとおりです。メビウスの輪設定(AirMacExpressのゲートウェイ設定をPCのアドレスとし、PCのゲートウェイをAirMacExpressのアドレスとする奇抜な設定)についてはダメだったとしています。プロケーブルサイトをよく読むと、メビウスの輪設定についてははじめに提案した方も結局はこの設定を放棄しているように読めます。
AirMacExpressに関する一連の記事の中で、特に重要なものはハブの数珠繋ぎ、外部クロック的利用(触媒的?利用)、LANケーブル、電源ケーブルといったところですが、これらの記事の中で普通の方にはとても見つけられそうに無い設定方法が書かれているエントリーがあります。
http://shyouteikin.seesaa.net/article/152616209.html
ここに
>AirMacExpressを使い始めてから
> べつにその様な音が聞こえるわけではないのですが
> あえて言葉に例えれば「キィ~~ン」とでも表現される様な
> べつにそこまでの症状が現れているわけではないのですが
> あえて言葉で書けば 「頭が締め付けられる」ような感じがしていました。
>その様な時
>ふと
>拙室に置いてある上掲の電波時計を見ると
> 電波時計として
> 日本標準時を載せた電波を受信して、時刻を自動修正する動作を始めたところ
> 針がグルグルと回って、定刻で停まる…はずが
> 針がグルグル、グルグル、グルグル…と回り続けているではないですか!
>ということで
> 私は電波の専門家ではないので、上記はたんなる偶然なのかもしれませんが
> 私は電波=AirMacExpressがワイヤレス使用であるからいけないと思い
>AirMacExpressをスイッチングHUBにLANケーブルで有線接続した上で
>AirMac 管理ユーティリティから
>「ワイヤレスは無効」にしてみたものの、上記症状は改善されなかったのですが
>今度は
>「送信電波の強さ」のスライドレバーを最弱にしてみたところ
>電波時計の上記障害が改善されるとともに
>AirMacExpressの触媒的?利用で聴く音質も向上したのです!
電波の強さ設定は無線をoffにしていると出てきません。
一度無線を有効にしてから電波強度を細弱にする必要があります(その後、無線を再び無効にすると良い)。ですので、無線が原因とあたりをつけることができなければ無線の強度設定を行うなどという発想にはなりません。
この記事ではたまたま電波時計の動きがおかしかったことがきっかけとなったと述べられていますが、別のエントリーではキィ~~ンという音が聞こえるような気がしたので調べてみると盗聴器があったなどという記事も存在していますので、やはり電波に起因するビートダウン音を聞き取っていたのではないかという気がしますし、本人も電波時計だけではなく感じる症状から電波だというあたりがついていたのではないかと思われます。そうでなければ、「ワイヤレスは無効」にして解消しなかった時点で別の原因を探しに行ってしまい、再びワイヤレスを有効にして電波強度を設定するというところにはなかなか到達しないと思います。この方法で得られる音質向上は少なくとも私のほうでは劇的なものではありませんでしたので、人によってはたまたま設定の方法を見つけても、見逃してします可能性も大きいと思われます。
この方法を発見したのは、探求熱心な方だという要素もあるのでしょうが卓越した耳の持ち主ということが強く作用したように思います。私が時間をかけていろいろ試したところでこの方法が良いと適切に判断できるとは到底思えません。
この電波強度を細弱にするという設定方法は音質向上の程度はそこそこでしたが、小提琴奏者氏の耳の凄さを初めに知ったエントリーでした。この後、さらに記事を読み進め、このブログを強く信頼する様になります。
・Yoshii9へのオーディオ
・クラシックCD,DVD
・バイオリンやバイオリンの奏法
について記事が綴られています。
「クラシックCD,DVD」については仕事上の必要もあって様々な多数の録音を真剣に聞いてきたことは伝わってきます。CDによる音楽鑑賞の経験が浅い私にはその良否など判断するのは難しいですが、OIBP(ORIGINAL-IMAGE BIT-PROCESSING)によるリマスタリングがかかったCDは余計な残響の多い不明瞭な音であることは試してみて確認出来ました。
「バイオリンやバイオリンの奏法」についてはバイオリンなど弾いたことのない私には正否など全くわかりませんがバイオリンの調整や奏法、現の種類などについて日々探求し続けているからこその内容であるということはわかります。
内容的に「その通り」と思うのは前後関係で音程を調整すべきですとか、バイオリンの弦に指を押さえる位置をマーキングして練習などしてはいけない(それではバイオリンの意味がありません)といった記述くらいです。
その他、記事の途中の挿話や「日常」カテゴリの中には
・子供の頃は夜中に猫が帰ってきたら戸を開けるのが仕事だった。
・蚊は音位置を確認してですぐ捕まえられるが、それでも蚊取り線香を使うのはつぶすと殺してしまったり血がつくからだと思っていたが、実は普通の人には音で蚊の位置を確認することなど出来ないことがわかった。
・小提琴奏者氏は都内を電車で移動する様ですが、ホームにいて、電車が見える遙か以前に音で混み具合を判断し、込んでいるようならほかの路線に移動という内容を仕事仲間のバイオリン弾きとしていたら、バイオリンを弾かない普通の方にそんなのわかるわけないないといわれ、普通の人にはそんなことが出来ないことに気づいた。
などの記述があり、極めて耳がよい方であることがわかります。(どれとどれがYoshii9購入前に読んだものなのかは忘れてしましました)
こんなところばかり引用していると、きわめて一部分でしかない枝葉末節のみ取り上げて、そんな本質と連れ他ところでしか判断できないのかと本人様の不興を買いそうですが・・・。
枝葉末節ついでに本人が耳の良さそのものについて直接言及しているものエントリーが
http://shyouteikin.seesaa.net/article/109404805.html
と
http://shyouteikin.seesaa.net/article/106419914.html
です。
まあこれらはYoshii9の購入後に読んだエントリーなので、「Yoshii9の購入まで」とは直接関係ないのですが併せて引用します。
前者のエントリーでは聞こえる周波数をチェックするソフトを使って周波数24KHzまでしっかりと聞こえたと書かれています。スピーカーによる差が出てはいけないと思いYoshii9ではなくヘッドホンSONY MDR-NC500Dを使ったとあります。
後者ではフィルムケースに米粒を入れて振ってみて、音で何粒まで数えられるかを耳の良さお指標として提案されています。小提琴奏者さんは100±2粒まで判別できたとのことで、凄いとしかいいようがありません。
ただし前者のエントリーの内容には若干意見がありまして、私もこのテストをやってみたのですがYoshii9では残念ながら17kHz程度までしか聞こえなかったのですが、ソニーのSONY MDR-NC500Dを使ってみると左耳の方は24kHzまで聞こえました。ですので、高音の聞き取りに限っていえばSONY MDR-NC500Dの方が聞き取りやすいのではないかと思います(音質的にはYoshii9の方が圧倒的に上です)。別の周波数が出てしまっている可能性も考えられますが、高音を聞いた時に特徴的な小脳あたりをつつかれる感じが強いので、別の周波数は出ていても小さいのではないかと推測します。
オーディオについての記事ですが、様々な高音質化手法について述べられています。これらには手軽に出来るものや安価に試せるものも含まれているのでやってみればよい訳わけですが、効果が私にはよくわからないものも一部あるもの多くは効果的なものばかりで、悪くなるものは一つもありませんでした。
Yoshii9購入前に試したものとしてはAirMacExpressの設定以外では
・PC~ネットワークハブ~AirMacExpressを接続するLANケーブル
・USBサウンドデバイスへのUSBケーブル
・AirMacExpressに用いる電源ケーブル
がありましたが、いづれも電気店で売られている安価なケーブルであるにも関わらず試してみるともの凄い高音質であり、記事の正しさが確認できました。ラインケーブルも推薦の製品が掲出されていますが、こちらは私がずっと以前から高音質だと感じていたことから使用していたケーブルと同じメーカーの製品でした。
「Yoshii9を最高の音で聞こう!」に掲載されている高音質化手法はいくつものブログで追試がなされており効果が確認されております。
以上によりこのブログで最も絶賛されているYoshii9は相当に優れたものなのだろうと考えるに至りました。さらなる調査を経てYoshii9の購入へ向かいます。2008年6~7月あたりのことです。
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音源 :PC(アスロンXP自作機)+SE-U55(無印)、AirMacExpress外部クロック的利用
アンプ :サンスイ MC-X500
スピーカー:ケンウッドの3way(型番不明)
という構成になっていました。
そのほかにこのころは高音質化策として、
1.HDDの外付化
2.プラネックスのハブ4台をバッテリー駆動
3.サウンドデバイスにSE-U55導入、その後、SE-U55SXも購入
4.CDをリッピングするドライブを変更
5.USBケーブル変更
6.LANケーブル変更
7.PCやAirMacExressの設定の追い込み
8.電源タップ導入、電源プラグ非メッキ化
9.サウンドデバイスの防振
などを行いました。
1~7については高解像度化し、今まで聞き取れなかった音が沢山聞こえるようになる変化が主体でした。高解像度化と同時に聞き疲れが酷くなり、長時間聞いていると耳が痛くなるようになりました。そんな状態になったときはプロケーブルのいう音の焦点合わせの方法に従い、スピーカーケーブルを長くすることによって音が柔らかくなり、解消しました。
何度かそんなことをやっているうちにスピーカーケーブルの長さが方チャンネル100mにまでなってしまい、それでも音のキンつきが収まらない状況になってしまいました。それ以上ケーブルを延ばしたくないのでそのまま聞いていましたが、高解像度の音楽にのめりこめる反面、聞き終わった翌日は夜まで耳の痛みに悩まされました。(一方で8,9については音が柔らかくなりつつ高音質化する方向でした)
音の焦点合わせによる調整は自ら体験したものだけに、半分以上は信じてもいました。プロケーブルの見解ではさらにケーブルを延ばすか、クロスオーバーで高域を落とさなければならないとのことですが、そうしませんでした。ケーブルを延ばさなかった理由は見た目の不自由もさることながら、
・プロケーブルサイト以外ではそのような調整方法は見かけないこと
・そのようなきつい音で録音されているはずが無いと思われること
という2点により音の焦点合わせでそこまでしなければならないのはどこか間違っているような気がしていたからです。なお、アンプをサンスイからアイワのミニコンポに戻してみると音のキツさがかなり緩和されました。当時はアイワミニコンポは性能が低いために音がぼけているためと考えており、サンスイの方で良い音が出なければいけないと思っていました。
音の焦点問題を解決しようと情報を集める中で、極細のライカル線をスピーカーケーブルを用いると長さによる音の変化が少ないという情報に遭遇しました。そこで、オヤイデでライカル線を100m購入し(+ーバラのため方チャンネル辺り25m分)試してみました。すると根本的な解決には至りませんでしたが音のきキツさが少し緩和されました。
そんな中、元プロケーブルシステムの方のブログのなかに注意を引くコメントが書かれました。
uta blog http://utablo.asablo.jp/blog/2008/06/19/3584648
> Yoshii9ではいくら情報量が上がっても高域を下げる必要が無い(フルレンジ
>なので当たり前だが)。
>JBLでは必ず高域の音量を下げていた。そうしないと高域がキツくて聴いていら
>れない。ここがJBLとの決定的な違いだ。
> せっかく情報量が上がっても高域を下げなくてはならないJBL。
>Yoshii9ではそのまま。
(注:ここで言うJBLとはJRX115であり、クラウンD45と組み合わせて使っていた)
なんと、Yoshii9では音の焦点合わせが必要ないとかかれています。プロケーブルサイトにもアンプ、スピーカケーブル、スピーカーがセットになっているYoshii9ははじめから音の焦点がぴったり合った状態で売られているとの書き込みもありました(これは音源の「濃さ」によって「音の焦点」が変化するというプロケーブルの考え方とは矛盾します)。
当時まだプアオーディオ路線だった私はすぐに30万円+消費税のYoshii9を入手してみようという気持ちにはならなかったもののYoshii9のスピーカケーブルにも採用されているライカル線に多少の効果が認められたことから、タイムドメインのスピーカーが良いかもしれないと考え、ちょうどハードオフに中古で出ていたイクリプスのTD307IIを入手し試してみました。また手元にオットーのフルレンジスピーカーも転がっていたためこちらもフルレンジということで付け替えてみました。それぞれ音は違いましたが音のキツさはあまり改善しませんでした。
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Yoshii9の感想などを調べていくと、絶賛しているコメントが多く見つかりました、生音に近い自然な出音であることは確かなようです。当時の自宅のオーディオでは聴き疲れで耳が痛くなる症状が酷くなっていましたが、生演奏では演奏がまともであれば耳が痛くなりはしなかったので、耳が痛くなる原因は生演奏とオーディオの音の差異のなかにあることも推測できたため、期待が膨らみました。
そのほか見たものとして、こちらの記事では
http://megalodon.jp/2009-1220-1118-39/www.sekkeiseizo.net/special/08.html
Yoshii9誕生までの軌跡が書かれており、タイムドメインの設計思想がわかりやすくまとめられるとともに、なんども資金的な理由で開発中止の危機を迎えながら、試作品の音によって新たな研究環境や融資を得たという逸話が載っており、スピーカーの優秀性を示しています。
こうしてYoshii9が非常に良さそうだという情報は多く集まりました。ただし、購入を決断するにあたっては、Yoshii9について悪く書いている記述もぜひ確認したいと考えました。Yoshii9についての否定的意見は探してもなかなか見つかりませんでした。もっとも質問サイトなどでは否定的意見が多少見られるのですが、書いている方の音の好みや比較対象がほとんど不明のため、評価が難しく、参考にはできません。ようやく見つけたのがこのサイトでした。
http://www.asahi-net.or.jp/~YY8A-IMI/20040913/index.html
こちらの記事です。
http://www.asahi-net.or.jp/~YY8A-IMI/20040913/audio/yoshii9.htm
Yoshii9に興味を持ち試聴に行った結果
>いろいろとCDをかけさせてもらい基本的な質の良さは解ったのだが、
>最終的に購入決定させたのは、AWMを買った時にもらったCDの中にある、
>音楽と言うよりある生録の音である。
>それはジェット機の飛び立つ時の音。
>AWMのCDであるが、実はAWMでは余りジェット機らしい音はしなかった。
>他のスピーカーではなおさらであるが、
>このYoshii9はあっさりと鳴らしきった。
>これはすごいことである。初めてジャンボジェットが飛んでいく音が出たのである。
>私もその音はそう何度も直に聞いたわけではないが、間違いない
とあり、リアルな再生音に驚いたことが書かれている。
購入後、Yoshii9の欠点として
>しかしこれ、買ってから解ったのだが、大きな欠点がある。
>小音量に弱いと周波数領域が狭いと言うことである。
また、
ACアダプターがうなるとか
>無音時にスピーカーに耳を近づけると盛大に残留ノイズが聞こえる
といった記述があり、結構ネガティブに書かれています。
買って見てからレンジの狭さが気になったとのことですが、今まで調べてきた情報と対比すると、エージング前であることが原因と推測されます。
このサイトの別の記述を読んでいくと「TVスッキリー」という製品名の電源ノイズフィルターによりテレビの画質が劇的によくなったと書かれていますので、電源環境が極めてよいという状況では無いようです。また、ノイズキャンセリングヘッドホンについて使ってみた感想が述べられていますが、その中で、外で鳴っている音は遮断してくれるが、信号に含まれているノイズは消してくれないというぼやきが入っています。また、オーディオシステムにはチューナーやDVDプレイヤーなどかなり沢山の機器が接続されているようです。また、Yoshii9の音の歪みやノイズについてはYoshii9試聴時には気にならず、自宅で聞いて気づいたとしていますので、試聴時は歪みやノイズがなかったのではないかとも思われます。これらのことから、Yoshii9に接続している音源がノイジーなのではないかと推察され、音源に含まれているノイズがYoshii9の忠実再生によって拡大されているのではないかと思われました。ACアダプターのうなりも電源環境によるものかもしれません。
以上によりYoshii9について否定的に書いているサイトにおいて、その原因が推測できました。
このサイトを確認したことにより、Yoshii9の購入を決断しました。2008年8月のことです。
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まず、圧倒的な情報量、膨大な数のさまざまな音が聞こえてきました。PCオーディオの導入で、音質はともかくとして解像度は著しく高まったと思っていましたが、アンプとスピーカーのところで死んでいた音がなお大量に存在していたことに驚きました。これまでは解像度が向上すると同時に高域がキツくなっていましたがこの時は高解像度化と同時に自然でやわらかいすばらしい音に変化しました。この音を聞いてしまうと、いままで聴いていた音がヒステリックにゆがんだピーキーな音だったということがわかりました。そして、耳が痛くなる症状も大幅に改善されたのです。
このころは酷い耳の痛みが途切れずにずっと続く状態でしたが、Yoshii9導入からは徐々に回復していきました。3ヵ月後には左耳について継続的な痛みは全くなくなり、右耳も常時は違和感が少し残る程度になっていました。ただし、まったく消えたわけではなく、長時間音楽を聴いていると程度はずっと小さいものの耳に同じような違和感とわずかな痛みを感じることがわかりました。耳が痛くなるような音という感じはまったくなく普通の方が聴けばよい音になっていたと思いますが、一度耳をやられたため、音の歪みに異常に敏感になってしまったようです。
耳に違和感がでる原因は生演奏と再生音の差の中に原因があると思われたため、原因を取り除くために取り得る高音質化手段をどんどん実施していくとことにしました。
ここにプアオーディオ路線から、金に糸目をつけず(予算は無限ではありませんが)ひたすら高音質を目指すハイエンド路線に大きく転換することになりました。2008年秋のことです。その結果構築したシステムについてはブログのほうに書いていきます。
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