司馬炎ー三国志を終わらせた男 塚本靑史

(画像はアマゾンより)
晋の初代皇帝、司馬炎を主人公とした塚本靑史氏の小説。司馬炎の人生を中心に三國志後半と晋建国後の司馬炎崩御までを描く。司馬炎の人物像がうまく書かれていて面白いと思った。
呉の滅亡までは三國志のエピソードとして知られる主なものを網羅しているが、ちょっと欲張りすぎて中途半端な印象。登場人物も次々と登場するので、三國志に疎い読者は前半で脱落しかねない。三国志の後半をそこそこ知っていればまあ読めるが、頻繁に場面が変わるため、いまいち物語に集中出来なかった。
1冊に収めるならば司馬炎の生涯と関係の薄いエピソードは思い切って割愛してもよかったのではないか。 もっとも三国志ファンならば、陸抗も諸葛緒も登場しないのでは不満になるという問題はあるだろう。
逆に呉滅亡以降は司馬炎の周囲に内容が絞られるため、読みやすく、物語に入り込めた。
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