石破首相が参院公約の柱を指示「2040年に平均所得1.5倍に」ー目標が低い上に具体策は?
石破首相が参院公約の柱を指示「2040年に平均所得1.5倍に」
石破茂首相(自民党総裁)は9日、2040年の名目国内総生産(GDP)1千兆円をめざし、平均所得を現在の1.5倍以上に引き上げることを夏の参院選の公約の柱とするよう党幹部に指示した。経済成長に力点を置く姿勢を示し、消費減税を掲げる野党各党との対立軸を鮮明に打ち出す狙いがある。
以下略
https://news.yahoo.co.jp/articles/330743ba059c3701a441e3caa1e303606b630e5a
石破首相がこのような公約を掲げるようです。所得増を目指すこと自体はもちろんよいことです。しかし、15年で1.5倍ならば、1年あたりだと3%にも届きません。1997年から民主党政権までのデフレ低成長時代に比べればましではありますが、目標としては高いとはいえません。現状の賃上げが続けば、まあ普通に実現するでしょう。
ただし、減税をかたくなに否定し、国家財政黒字化を目指し続ける政権の現在の姿勢では、この低い目標ですら実現はおぼつきません。賃上げと企業の増収が循環するための資金提供が必要です。資金を供給するのは財政赤字です。GDPを1.5倍にするならば、国の累積赤字もその程度は増加させなければなりません。
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