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2025年5月

2025年5月30日 (金)

年金改悪法案が衆議院スピード採決

 厚生年金の積み立て金を国民年金に流用する改悪案が衆議院でスピード採決されてしまいました。

自民党内でまとまらず、棚上げになっていた案と同等の案を立憲民主党が提出し、あっさり採決した模様です。

 

年金改革法案が衆議院を通過 基礎年金の底上げ盛り込むも財源など先送り 河野前デジタル大臣は採決欠席

年金制度の改革法案がきょう、衆議院を通過しました。ただ、修正された法案を「毒入りあんこ」などと批判していた自民党の河野前デジタル大臣は採決を欠席しています。

中略

年金改革法案では、パートなどで働く人が厚生年金に加入しやすくなるよう、いわゆる「年収106万円の壁」の年収要件などが撤廃されるほか、自民・公明と立憲民主党の党首間の合意により、政府提出法案で削除されていた基礎年金の底上げの措置が法案の付則に盛り込まれました。

石破総理
「最終的には99.9%を超えるほぼ全ての厚生年金受給者の方の給付水準が上昇する」

こう、法案の意義を強調した石破総理ですが、▼底上げに必要な財源の結論が先送りされたほか、▼一部の高齢者の年金が減ることもあり、「議論が拙速」などと立憲を除く野党は反対しました。

また、基礎年金の底上げの財源に厚生年金の積立金の一部が使われることを“毒入りあんこ”などと批判していた自民党の河野前デジタル大臣は衆議院・本会議での採決を欠席しました。

以下略

年金改革関連法案 衆院で可決

 

 厚生年金が流用されるにもかかわらず、ほとんどの人の年金が増えると言っているのは税が投入されるためであり、納めた厚生年金が盗用されることに変わりはありません。そして、その財源となる税はどのようなものなのか、明らかになっていません。多分、何らかの増税が検討されるのでしょう。

 立憲民主党は労働者の敵だったのでしょうか、本当に最悪です。


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2025年5月24日 (土)

富山市ガラス美術館

 今年のはじめにニューヨークタイムズに「2025年に行くべき52の場所」として日本の富山が選ばれていました。富山のスポットとしては、以下の箇所が紹介されています。

ニューヨークタイムズの記事内容と翻訳についてはこちらで紹介されています。
日本、富山
人混みを避けながら、文化的な感動と美食を存分に楽しむ
 一方に北アルプス、もう一方に日本海を抱える富山市は、能登半島の玄関口として重要な役割を果たしている。2024年の地震と豪雨で壊滅的な被害を受けた能登半島は、依然として復興の途中にあるが、その取り組みの一環として観光客の誘致を進めている。隈研吾が設計した公共図書館を併設するガラス美術館は、木と光が織りなす「大聖堂」としてそびえ立つ。9月上旬には、八尾が「おわら風の盆」で賑わい、提灯に照らされた踊りが街を埋め尽くす。富山のグルメは、その歴史的な城や中央公園の南東に集まっている。フレンチビストロの「アルプ」、自然派ワインとおでんが楽しめる居酒屋「飛弾」、季節の素材を生かした和風カレーを提供する「スズキーマ」など、多彩な選択肢が魅力的だ。また、ブルートレインでは鉄道模型に囲まれながらコーヒーを味わい、家族経営のジャズバー「ハナミズキノヘヤ」では、カクテルを片手に一日を締めくくるのもおすすめだ。

 - クレイグ・モド ー

 ここで紹介されている富山市のガラス美術館に行ってみました。ニューヨークタイムズの記事には「大聖堂」とありますが、ガラス美術館の建物は確かにそんな雰囲気のビルになっています。建物前に広場などはありません。外に植栽を伴ったテラスなどがある美術館を想像しているとずいぶん雰囲気の違う外観となっています。建物内には図書館と銀行が入居しております。図書館については、ごく普通の市民図書館です。

Photo_20250604080101



  建物内部のデザインも凝っています。

 

 展示については大型のガラス細工と小物がありました。大型のガラス細工は暗くした部屋で展示され、幻想的な雰囲気を出していました。作品のネットへのアップは禁止とのことでしたので載せていませんが、多くの作品は撮影可で帰ってからも写真で楽しました。

 

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2025年5月18日 (日)

荒牧 重雄 著「噴火した!: 火山の現場で考えたこと」

岩石学者・火山学者荒牧氏がこれまでの研究生活を火山噴火を中心に振り返って著した書籍。

荒牧氏は1930年生まれであり、執筆時に91歳であった。

第1章は筆者が生まれる前の出来事である西インド諸島プレー火山の噴火現象について記述。ついで地質を専攻するきっかけとなった伊豆大島1950~1951年の噴火、続いて博論で行った浅間山天明3年噴火の研究について書き、その後年代順にかかわった火山について、つづっている。

東京大学出版会の紹介ページ、一部が試し読みできます

噴火した!

画像は上記リンクのサイトより取得

目次

第1章 ひとつの都市が消えた――火砕流序説、プレー火山の噴火
第2章 火山研究のきっかけ――伊豆大島1950-51年噴火
第3章 史料と足で読み解いた博士論文――浅間火山天明三年噴火
第4章 実験岩石学や巨大カルデラとの出会い――フルブライト留学生としてアメリカへ
第5章 フランス気質、イギリス気質――火山をめぐるヨーロッパの国民性
第6章 ハワイの楯状火山はなぜ上に凸か――キラウエア火山1963年噴火
第7章 月面は玄武岩か、岩塩か?――アポロ11号の月面着陸
第8章 溶岩と氷河の国アイスランド――極地での野外調査
第9章 フランス人の大論争に巻き込まれる――スフリエール火山1976年噴火
第10章 「火砕流」と言えない?――有珠火山1977年噴火
第11章 山体崩壊と爆風の威力――セントへレンズ火山1980年噴火
第12章 迅速な避難と溶岩冷却作戦――三宅島1983年噴火
第13章 全島避難の島で――伊豆大島1986年噴火
第14章 火砕流の恐怖、目撃者の証言――雲仙普賢岳1991年噴火
第15章 大都市のそばの火山――イタリアの火山と防災
第16章 ハザードマップと対策本部――有珠火山2000年噴火
第17章 火山噴火災害対策について考える

 専門的な内容をあまり出さずに全体には読みやすい文体で日記のように書かれた自伝的なエッセーである。火山噴火に関する豊富なエピソードは、体験したものならではの非常に臨場感あふれる記録となっており、読みごたえがありました。伊豆大島の噴火の項では筆者と当時の東京都知事との極秘会談について明かされています。雲仙普賢岳の火砕流災害で聞き取った体験談集とこの災害で死亡した3人に外国人火山学者の遺体確認という恐ろしい話も生々しく書かれています。

 

 私が個人的に「へえ・・・?」だったのが第6章の「ハワイの盾状火山はなぜ上に凸か」というところです。ハワイ型と呼ばれる火山は玄武岩溶岩を主に噴出し、楯状火山という盾を地面に横たえたような形の火山を作ります。山頂部はほとんど水平で、山麓は傾斜があります。山頂が水平になるのは玄武岩質溶岩の粘性が低いためです、高校向け教科書や一般書ではそう説明されています、それ以上の説明はありません。しかし、なぜ上に凸の形になるのかは火山学の専門書にも今のところ説明は なく、大家である荒牧氏にも「よくわからない」とのことで、大変意外でした。

 

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