ほんとうは”よわい恐竜”じてん
(画像はhttps://www.kadokawa.co.jp/product/322110000130/から)
一般・子供向けに古生物に関する本を多数書いている土屋健氏の著作です。2022年発行。
恐竜を中心に古生物に関する病気やケガ、苦労したであろうエピソードを1件につき見開き2ページで紹介した本です。「格闘化石」のようなむかしから知られているエピソードも押さえていますが、多くは最近の研究に基づく記事となっています。すべての記事に参考文献が掲載されており、巻末に文献リストがついています。2021年までの学術論文が多数使用されています。子供にも読みやすい形態でありながら、専門家にも十分利用できる内容となっている点が著しい特長となっています。
もともと監修となっている林昭次氏(岡山理科大学准教授)とKADOKAWAの編集者の荒川氏が企画していたとのことです。もともと専門家が企画していた本に土屋健とイラストレーターが加わり、異色の出来となったようです。
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