HDMIスプリッター サンワダイレクト 400-SW015導入
もともとAV機器に外部スピーカーやアンプの接続はAVアンプを利用しない限りなかなかやりにくい状況だったのですが、問題の一つが、この信号のHDMIへの一本化です。最近は居間への導入を意識したHDMI入力を備えた2chレシーバーもリリースされてはいますが、選択肢は限られますし、気に入った手持ちの機器をHDレコーダーなどに接続して使おうとするとそこにHDMI入力がないという問題が発生します。
そこで便利なのが、HDMIから音声信号を分離してデジタル出力できる機器です。こちらについても主要なメーカーはHDMI入出力だけを利用した「行儀のよい」機器構成を望んでいるため、リリースするメーカーは限られます。さらに、出力が光のみという機器も多く、音質重視の場合に利用したい同軸デジタル出力が装備されている機器はごく限られます。
HDMIから同軸デジタル音声信号を取り出すことのできる数少ない選択肢の一つがこちらのサンワダイレクト400-SW015です。
4入力ー1出力のHDMI切り替え機なのですが、HDMI出力に加えて、光デジタルおよび同軸デジタルが装備されており、HDMIから入ってきた信号からデジタル音声を分離して取り出し再生することができるスプリッター機能を備えた便利な機器です。今回は居間のHDレコーダーの音声を今のサブの2chシステムで鳴らすためにこちらを購入しました。
この機器は、発売がかなり古く、4K画像などには非対応ですので、AVマニアの方は選択対象外なのでしょうが、私は画質はさほど気にしないので、こちらの機種を選択しました。
メリットとしては、デジタル音声出力がハイレゾ対応していることに加えて、実際ハイレゾで出力させた報告事例がネットに複数上がっているということがあります。
HDMIは受信する相手の機器に合わせて送信する信号の規格を変化させるため、音源がハイレゾ対応でも、テレビのようなハイレゾ非対応機器に接続してしまうとダウンコンバートされてしまうことが一般的なようですが、この400-SW015についてはテレビと音源機器の間に挟んで使えばハイレゾ出力ができた報告があり、安心です。ただし、HDMIケーブルは古い規格のもを使用する必要があるようです。PS3を利用したSACDのリッピングは違法化されてしまいましたが、HDMI出力のあるSACDプレイヤーとこの機器を接続して再生し、同軸デジタルから出ているハイレゾ音声信号を録音すれば、合法的にSACDからハイレゾPCMのデジタルファイルを作ることができそうです。
接続は
レコーダー
❘
スプリッター400-SW015 - CDレシーバーCR-555
❘ ❘
テレビ イクリプスTD307II
という形で、CDレシーバーと400-SW015は同軸デジタルそれ以外はHDMIで接続されています。
接続してみると、あっさりと音声出力が通りました。なお、私の環境ではテレビの音声とはタイミングにずれが出てしまうため、テレビの音量はゼロにする必要がありました。
これまでは、テレビから光ケーブルでCDレシーバーにつながっていたため、テレビを経由するルートで、レコーダーで再生するソフトの音をレシーバーから出すことはできたのですが、これをやると露骨に曇った音になってしまい、実用に耐えませんでした。
今回のスプリッターを使った変更で同軸デジタル経由の音だしにしたところ、音質的にはほぼ問題はなくなりました。ナレーションなどの人の声がなぜだかマイクを通したような若干聞き取りにくい音になってしまうのですが、音楽については全く問題なく、なかなか良い音で鳴っています。
レコーダーを使用するときに電源を入れる機器が増えてしまったことで家族には若干不評ではありますが、狙いはうまくいったと思います。
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