バカの壁
だいぶ以前の本になってしまったこの本ですが、購入したまま読んでいなかったので、いまさらながら読んでみました。
売れた本だけあって、読みやすく、サクサク進みます。初めは現代社会で重要な一般的な情報リテラシーの話、つづいて個性を伸ばすよりも共通理解が大切、個性の発揮よりも他社の理解が大切といった話などが並んでいます。
内容的にはちょっと薄いです。なるほどと思うところもあるものの「現物のリンゴと頭の中にある情報としてのリンゴは異なる」といったような「それはそうだが・・それで?」という主張も多くあります。概ね「説教臭い愚痴」といったところでしょうか。
そこまで極端ではないものの、「文明を忘れて、自然に帰ろう」的な雰囲気のある主張だと思います。この本を読んで積極的に何かを得られる、考えさせられるといった要素はあまりありませんでした。
ということで、たくさんある考え方の一つとして、ちょっと読んでみるのもよいとは思いますが、私としては買って家に置いておくほどの本とは思えませんでした。まあ若い人の中にはこの本が刺さる・必要な方もあるかもしれません。
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