東大のディープな日本史2
「歴史が面白くなる東大のディープな日本史」が結構面白かったので続編も買ってみました。
前書きを読むと、前著(以下1とします)から余り時間をおかずに2を出版したことについて、前著が予想に反して大きな反響があったこともあるが、いただいた意見に対する回答の意味も込めて出版したといったことが書かれています。
1は読者の通史的な理解を助けるために正統派的な問題を各時代から選んだのに対して、2はより遊び心が感じられる問題を選んだとしています。
問題に選ばれている題材としての歴史事実としては1は「平氏はなぜ政権を奪取できたか?」、「北条氏はなぜ将軍にならなかった(なれなかった)のか?」のような中学生でも知っているような事柄に対して意味や理由を追及しているのに対して2では「朝廷はなぜ巨大道路を建設したか?」のような比較的知名度の低い事象が取り上げられています。ただ私の感想としてはとくに問題の面白さ(や難易度)は特に変わっていないように思われました。
どちらも歴史を考察する面白さを教えてくれる良書であると思います。
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