官庁訪問8
平成12年の国家公務員採用I試験の最終合格発表日がやってきました。人事院に問い合わせると合格しているとのことでした。問題は順位なのですが、昼ごろ合格通知が届き、内容を確認すると
あなたの席次は合格者11名中2番です。
と書かれていました。
残念ながら、トップ合格することが出来ませんでした。苦しいながらも最善を尽くすべく、まず地質調査所へ連絡しましたが、次長および地質部長は休みであるとのことでした。岩石地質課長がいたので、話を聞いて見ましたところ、採用について分からないが、地質調査所としては「地質部」ではなく「海洋地質部」になる方向らしいとのことでした。同時に、大学時代の指導教官に連絡し、地質調査所への採用が苦しいことを説明し、口ぞえをお願いしました。
翌日、地質部長が出勤されたので、話を聞くと、やはり海洋地質部で採用予定とのことであり、官庁訪問のときに受けた説明とは答弁が変わっていました。これは前年と同じです。成績についても伝えると
「ああ、1番ではなく2番ですか・・・」
といわれてしまいました。これは想像でしかありませんが、1番で合格していれば採用予定を確保していなくても何とか引っくり返せるという雰囲気に思えました。ただし、可能性は低いがもしあなたの専門分野を採用するという話になれば年明け早々あたりに連絡するかもしれないといわれました。官庁訪問のときとは打って変わって非常に親切丁寧にこちらを気遣いながら話してくださり、もしかして大学時代の指導教官からの連絡が聞いているのかもしれないと思いました。・・・まあ、結局連絡は無かったわけですが・・・。
国土地理院やそのほかの官庁からも特に連絡は無く、この年も不採用に終わりました。
この年の国家公務員採用I種試験「地質」区分からの内定状況は
産業技術総合研究所(研)1
国土交通省国土地理院 1
農林水産省本省 1
であり、合計3名という厳しい状況でした。
また、産業技術総合研究所(旧・工業技術院)はもともと選考採用を増やし、I種試験からの採用を減少させてきましたが、この年は翌年からの独立行政法人への移行を控えてさらにI種試験からの採用者が絞られました。採用予定数表ベースではそれなりに採用予定が計上されていましたが、結局は
地質 1
機械 1
の合計2名の採用にとどまってしまいました。
という具合で、平成12年の活動が終わりました。
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