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2014年10月23日 (木)

関裕二 天孫降臨の謎

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 2003年に刊行された、歴史作家関裕二の日本建国に関する著作です。
 天孫降臨などの建国神話を絵空事と決め付ける通説を批判し、神話のなかから真実を導き出そうとします。記紀や先代旧事本紀、魏志倭人伝、朝鮮の三国史紀などから、歴史を探るための興味ぶかいエピソードを引用し、読みやすく書かれています。関裕二の読ませる力は高いと評価している方を見かけますが、さすがは作家らしく、読みやすく書かれています。
 神武東征の出発地が日向であることに対して、南九州の隼人を述懐するためにそのように創作したのだという説に対して、それならば蝦夷のいた東北にも神話が広がっていなければならず、不合理な説明であると批判しているところなどはなるほどと思えます。
 しかし、読みすすめていくと、はじめのほうは文献の記述から読み取れることを描いているわけですが、後半に入ってくると次第に主観的な解釈が多くなっていきます。大胆に想像の翼を羽ばたかせ、こんな裏事情があったに違いないと決め付けのように論が進んでいきます。そして、通説を批判しながらも、記紀などの古代史に関する文献の記述はなんらかの作意を持って都合が良いように創作されたに違いないとの発想に囚われきっています。
 私は読んでいくにつれ、読みたくなくなってきました。
 まあそれでも、うしろのほうでも古代史に関する資料から興味深いエピソードを集めていますし、小説のような古代史が読みたい方、これから日本古代史についていろいろ読んでみたい方には良いかもしれません。
 たぶん私は関裕二の本はもう読まないだろうと思います。
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