PCオーディオfan No.4
PCオーディオfan No.4はNo.3から半年後を経て、東日本大震災後の2011年春に発売されました。
価格は1600円から1500円に値下げされたものの、No.3と比べると総ページ数が8ページ削減され、かつ広告が増えているため、記事のページは減少しています。ただし、中身を見ると、はじめに導入的なエッセイがあり、その次に特集として「中級者に贈る PCオーディオのそこが知りたい」という記事があります。こちらはこれまでの繰り返しの内容が多いものの、基礎知識や基本テクニックを網羅しており、よくまとまっています。
製品紹介的な記事が続いた後、「コンピュータがオーディオ機器になる日 それには良い電源が必要だ」という電源に関する記事も書かれており、PCオーディオにおいても電源が重要と説いています。PCオーディオが流行りだしてから、この頃までにACアダプターの代替となるような電源装置もリリースされてきており、この記事ではこのような製品を導入したり、あるいはその他の方法で電源を改良を考える場合に参考になるでしょう。
その次にはマニアのお宅訪問記事があり、取材場所が私の住んでいる金沢市だということもあり、興味深く読みました。
その後ろに「PCオーディオ関連オーディオアクセサリー総チェック」という記事があります。はじめに前の号でも行われていた、USBケーブルの比較試聴記があるわけですが、これが珍しく非常に良くできています。まず、それぞれの製品に対して得点評価が付いており、かつ、コメントも比較的明快に書かれており、特徴や優劣がかなり分かり易記事に仕上がっています。オーディオ雑誌にはこの手の比較視聴記事が良く載っていますが、たいていはどれがいいのか良く分からない書き方しかしていないのですが、この記事は別格の出来です。
福田雅光さん、林正義さん
やれば出来るじゃないですか!
なお、アコースティックリバイブのUSB-1.0SPが20製品中最高評価なっていました。
このアクセサリー記事はLANケーブル、電源ノイズ対策、振動対策と続きます。LANケーブルでも音質が大きく変わりますし、電源対策、振動対策はPCオーディオにおいてもキモになるところであり、これらの重要性を指摘しているところは大いに支持できます。ただし、電源対策と振動対策の記事内容が、単に使えそうなオーディオアクセサリーの製品羅列になってしまっているところは残念なところですが、雑誌の分量からみて仕方の無いところかもしれません。これらについては、機会を改め、1冊づつつかっても特集を組んで欲しかったところです。
その後ろのページにも、Linuxを利用したオーディオの紹介やハードディスクの基礎知識など興味深い記事がありました。
ややページが減少したものの、結構充実した内容であり、十分に購入の価値がありました。
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