オーディオ用PC本体の防振対策(失敗編) 鉛文鎮
これまで何度か書いていますが、PCでの音楽再生を始め、いろいろと高音質化の対策を行っていくとそれまで聴いてことのないような高解像度化が得られた反面、音が歪み、キン付くという現象にかつて悩まされました。そのキン付きの多くは当時使っていた古いアンプの歪みが顕在化したものであり、アンプとスピーカーを新調することによりかなり解決することができました。(記事はこちら)
ただ、その後も音のキン付きは完全に消えたわけではなく長時間音楽を聴いているとやや聴き疲れする音であるという問題が残りました。そこで、様々な音質向上対策を行っていたわけですが、残ったキン付き、歪みを解決したのはPC本体(および内蔵のCD-ROM)に対する防振対策でした。対策の内容については次の記事に書いております。
システム紹介80 PCケース
システム紹介81 PCの足元
今回は、いろいろやってみた中での失敗事例です。
PCの防振も考えなければならないということで、下の写真のような鉛文鎮を3つ入手したので、
とりあえず、「重くすれば振動に強くなるだろう」ということで、この3つの鉛文鎮2つををミドルタワーPCケースの底の部分に、ひとつをファイルベイに吊るしてみました。
試聴してみたところ、大きくは変わらないながら、「若干音が明晰になったかな」という感触を持ったため、その状態でしばらく使っていました。
あるとき、バイオリンの録音を聞いていると、ある高い特定の高さの音が金属を引っかいたようないやな刺激のある音になってしまっていました。こんな録音のはずはないだろうと思い、おなじCDをほかのCDプレイヤーやiPODで再生してみると、普通のバイオリンの音がするため、メインシステムの再生の問題であるらしいことが分かりました。いろいろ試した結果、最終的にはこのPCケース内に設置した鉛文鎮を撤去することにより解決となりました。PCケースの強度に対してなまり文鎮が重すぎてケースが歪み、それが音の歪みにつながっていたようです。
以上、PCケース防振の失敗事例でした。同時に、PCオーディオにおいて高音質化を図ろうとするとき、ケースがどのような状態であるかによって大きく音質が異なることを改めて体験した事件でした。
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