本当は謎がない「古代史」
項目を拾うと、
・神武天皇は日向から少人数で出奔した。
・神武天皇は葛城地方など大和盆地南西部だけを支配しただけ
・欠史八大はそんなに不自然なことだろうか?
・初代が言い伝えられやすいのは当然であり、途中の代が不確かだから初代がそれ以上にあやしというのは非論理的でば馬鹿ている。
・崇神天皇のもとで大和統一から本州中部制圧へ
・ロボットに過ぎない継体天皇が新王朝の創始者のはずがない。
・任那問題~日本と朝鮮半島の対等な関係は歴史上存在しなかった。
・「聖徳太子架空説」と「天武朝の過大評価」を嗤う。
など
全体に見れば、確実に分かっている事実から高い可能性でいえることを手堅くまとめていると思います。
また、対外関係史では筆者の国家公務員としての経験からくる感覚だと思いますが、国家の体制として、こうだったのではないか(出先機関の判断で、外交文書を作っていたなど)という推論をしているところがあります。
筆者の経歴からみると説得力があるような気がしてきますが、実際の史料の記述について、「外交文書として読み解くとこう解釈できる」といった具体的な検証内容は書かれていません。あくまで、筆者の感覚からくる類推以上のものにはなっておらず、可能性のある想像の一つとしてしか評価できないと思われます。
読みやすく書かれており、全体には良い本だと思いますが、「歴史好きが書いた優良ブログ」かなあと思います。お金を払ってまで買うかというと、評価が分かれるでしょう。
内容に一部異論があるところも有りますが、そのことについては別のエントリーで書きたいと思います。
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