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2013年11月13日 (水)

日本書紀の年代復元について

 日本書紀にはおそらく中国の史書に倣って、事件について、いつ起こったことなのか、年代が入れられています。日本書紀の記述においては、神武天皇即位は紀元前660年となるため、真の年代とは大きくずれていることは確実です。

 日本書記に記された年代は、何らかの事情によって操作され、捏造されたものであり、その操作を紐解くことにより、本当の時代が分かるとして、換算・補正した「真の年代」を求めようとしている方々を見かけます。
 こういったことを考える際に、まず考慮すべきなのは、「暦」がいつから用いられていたか?ということです。暦が確立していなければ、事件の起きた年月日に関する伝承も伝えがたいと考えられるためです。暦の用いられていない頃であれば、「干支」なども無かったであろうと推測されます。
 日本書紀に使われている暦ですが、複数の書籍で、第20代安康天皇あたりで区切られ、それ以降は元嘉暦、それ以前は儀鳳暦が用いられていると書いてあります。もちろん私は直接日本書紀の暦を解析したわけではありませんが、これは客観事実なのでしょう。元嘉暦については当時存在していた暦でありますが、より古い時代の記述に適用されている儀鳳暦元嘉暦よりも新しい暦であり、安康天皇以前の時代にはまだ存在していなかったものです。したがって、安康天皇以前の時代については、直ちに暦が無かったとまでは断定出来ないにしても、後から当てはめた年月日が使われているので少なくとも変換誤差があり、そこからさかのぼるにしたがって仮にもともと年月に関する伝承があったとしても、あやふやなものになっていることが予想されます。日本書記の年代を見るとたしかに安康天皇ならば実際に予想される年代とあまりずれていないのですが、応神天皇となると実際に予想される年代と100年以上ずれているように見られ、急激にずれが大きくなります。一方で、安康天皇やその次の雄略天皇から後ろの記事については、日本書紀編纂当時よりも古い暦によっていることから、ある程度事件の起きた年月日に関する資料が存在していたものと思われます。
 したがって、より古い5代前の応神天皇やそれ以前の時代について日本書記の年代を換算・補正して云々という議論は、全く意味をなさないと考えます。

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