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2013年9月 9日 (月)

システム紹介41 オーディオ用USBハブ RAL-HUB02

 PCオーディオにおける再生について、DDC(当時SE-U55)とPCの間にUSBハブを挟んだほうが音が良いという試聴結果を得たため、そのような接続方法をとることとしました。すると、できる限り最高の音質を目指そうとすると、最も音の良いUSBハブを選択しなければならなくなりますが、膨大な製品数の中ではなかなか選択が難しいところではあります。一時期は業者を探して、USBハブのクロック交換でも依頼しようかなどと考えていましたが、そうした中、2010年秋にRATOCより、オーディオ用USBハブなるものが発売されました。
Ralhub02_2

HAL-HUB02

 この製品は、高精度クロック(5ppm)を内蔵しており、PCからUSB2.0で信号を受け、USB1.1のサウンドデバイスに信号を送り出すときに信号の時間精度をあげるという製品です。ただし、もともとオーディオ用として開発されたものではなく、無線USBハブが大量に売れ残り、処分に困っていたところ、USBサウンドデバイスを接続して使うと高音質化することが判ったため、再利用し製品化したとの事です。たしかに製品にはアンテナを取り付けるパーツがついており、また本体裏面にはは先に販売されていた無線USBハブの型番が記載されたままとなっています。

 そのような経緯ではあっても、高精度クロックを採用し、音が良くなるなどと謳っている製品は他には無く、曲線を基調としたデザインも音質上は良さそうに思われたため、おそらくこれは最良音質のUSBハブであろうとの推測の元、購入することにしました。
 自作PCとDDCとして使っていたSE-U55の間にこれまで使っていたハブと入れ替えて利用してみると、音は解像度を上げつつなめらかになる方向に変化し、高精度クロックの利用により効果が上がっているように感じられました。
 Ratoc社長の見解や動作原理からするとUSB2.0の製品には効果はないとの事でありましたが、後日、RATOCのショールームで試させてもらった所、USB2.0対応であるRAL-24192においても高音質化が感じられました(これには同席していた営業マンも同意、ただし、ハブ自体ではなく電源による効果の可能性も考えられます)。
 このようにこの製品の有効性が確認できたのですが、同時に音に雑身が乗ってしまう弊害も発生したため、このUSBハブについても防振対策を取ってみることにしました。それは次回に書きます。


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