システム紹介2 Yoshii9の脚部吸音
1.スピーカーユニットが全く動かないように完全に固定する。
2.スピーカーユニットは他の物体に振動を伝えない。
3.コーンの背面から出る逆相の音を完全に遮断する。
4.コーンに背圧がかからない。
という4点であると思われます。これらを完全に実現することはもちろん物理的に不可能ですがYoshii9のスピーカーはできる限りこれらの理想を追求したつくりになっていると思われます。
このうち3と4を追求したのがYoshii9のスピーカーユニットが取り付けられている円筒です。この円筒は共鳴管ではなくマフラーとしてスピーカー背面から出た音を消音する役割を期待されています。消音効果を高めるため、円筒の内側には吸音材が張ってあります。そして円筒の下側は開放しておくことによりコーンに背圧を生じないようにしています。
実際には円筒内で音は完全に吸音し切れないので、下の開口部から多少は漏れてきます。ここに耳を近づけると、不明瞭な音が漏れているのがわかります。そこで、メーカーでは下に絨毯をひいたり、タオルやラグマットを置いたりすることを薦めています。
「Yoshii9を最高の音で聴こう!」ではYoshii9の足元について小提琴奏者氏がかなりいろいろ探求した結果最良だったものが紹介されています。http://shyouteikin.seesaa.net/article/63328299.html
このなかで脚部の吸音についてはサーモウール85%を最良の製品としており、穴を開けてスパイクを貫通させ設置することを薦めています。
Yoshii9設置箇所の床には低音改善のため、石のボードをおくことが薦められています。石のボードにYoshii9を直接置いてみたところ、低音が良く出るようになる一方で脚部から漏れる音が石に強烈に反射し、音が思い切り汚くなりました。ですので、Yoshii9を音が反射しやすい固い床の上に置く場合においては優先的に導入すべきアクセサリーだと思えます。一方で絨毯の上などにYoshii9を設置する場合は、石のボードを導入するまでは先送りしてもよいアイテムだと思います。
このサーモウールの有り無しを改めて比較してみるとみると確かに脚部から漏れてくる音が自然に吸音されているようには思えますので、Yoshii9をスピーカーの理想により近づけてくれるアイテムに間違いなさそうです。
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