プロケーブルを振り返る その10 鬼門7 iPODの続き
プロケーブルはiPodを高く評価しています。
記述から見ると、
アナログレコード>>iPod>>>>>>CDプレイヤーという見解であるようです。
これに対して沢山の賛同コメントが寄せられました。その中にはプロケーブルシステムをケーブルくらいしか導入していない、つまりプロケーブルとは音の好みが違う可能性のある人たちが多く含まれています。したがって、iPodが良いというのはプロケーブルの音の好みに起因するものではないといえます。
プロケーブルのサイト以外ではどうか、いくつかのサイトを引用します。
趣味はオーディオ。それが何か・・・
http://audiomyhobby.at.webry.info/201110/article_14.html
こちらは割とプロケーブルシステムを導入されている方のようです。
iPodは大絶賛です。
マイケル・ジャクソンの思想(と私が解釈するもの)著者:安冨歩*引越し中
http://ameblo.jp/anmintei/entry-10744948230.html
iPodの音を非常に高く評価しています。
プロケーブルと同様、アナログレコード>iPod>>CDプレイヤーという見解です。
プロケーブルからは距離を置いたサイトでも
はりせんかまし
http://hp.vector.co.jp/authors/VA015862/kamashi/music/20070123.html
では、もともとiPodを非常に良い評価していました。
「ピュアオーディオスピーカー試聴レビュー」では
http://audioreview.tvsd.net/?eid=390901
iPodは非常に良いが高級CDプレーヤーに無条件で勝るとは思えないとするレビューが載っています。
以前に取り上げた「元・副会長のCinema Days」では
http://blog.goo.ne.jp/chandos/e/c478f13f0fb626e0e993351caf648150
評価は良くありません。ただし、使用は続けているようです。
質問サイトなどにもiPodの音質について書き込みが時々ありますが、集めていくと非常に多様な評価のされ方をしています。これらだけでは、「聞く人と比較するシステムによって違う」という面白みの無い結論になりそうです。もともと良いCDプレイヤーを使用している方の評価が低いというような傾向はあるのでしょうが、それでも鬼門のページコメントではプロケーブルシステムではないシステムにおいて、ハイエンドCDプレイヤーに勝ったという報告がいくつかきています。
iPodの機種による音の違いということもあるかもしれません。逸品館のホームページでは
http://www.ippinkan.com/i-pod_pc_net_audio.htm
AIRBOWのCDプレーヤーCD5004/LC4と比較してCDプレイヤーの方を高音質としています。また、iPodの機種による音の違いを報告しています。ヘッドホンでの比較のようですがCDプレイヤーとの比較が逆転するようなものでは無いようです。
もうひとつ
鬼門のページ55さんのコメントにある。
○○○○○○○○のCDPとiPodを比べて音質に大差が無かったという記事はおそらくこれです。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/tokushu/gen/20050930/113716/?rt=nocnt
(○○○○○○○○=マークレビンソン)
ここではマークレビンソンのCDプレイヤーに肉薄したとかかれています。かなり高評価です。また、ここではヘッドホン出力よりもドックを介したライン出力の方が高音質と述べられています。
上記にあげた記事のほとんどはヘッドホン出力によるものであるためiPodの音質評価はやや不利にはなっていると思われます。
このように、比較対象のCDプレイヤーの機種、比較に使うシステム、iPodの機種、ライン出力とヘッドホン出力の差などの変動要素は考えられるもの、それぞれの評価者のiPodに対する大きな評価の違いを説明するにはもうひとつであるように思われます。
iPodの試聴記を集めた特徴としては、プロケーブル推薦のアンプやスピーカーが、はじめは凄い音がと思ったが、あとから音の荒さに気づいて手放したといった記事がいくつも見られるのに対し、iPodの場合はそのような事例が見つからないこと、逆に、購入当初はつまらない音だと思えたが、実は原音を忠実に再生する装置だったことに気づき、手放せなくなったという書き込みが見つかるところくらいが特徴として挙げられます。http://oshiete.goo.ne.jp/qa/1245741.html
iPodの大幅な評価のばらつきについて追求したサイト等は見つかりませんでしたので自分の経験で少し考えたいと思います。
iPodを購入したのは2008年6月でした。このころはPCによる再生の高音質ぶりに気が付いた少しあとで持っていたCDを次々にとりこんで夢中で聞きまくっていました。さらに、もっと高音質化するの手法をネットから探して試していき、どんどん細かい音が聞こえてくるようになりました。特に、今までの人生ではつまらなくて聴くことができなかったクラシックが聞けるようになったことは大きな変化でした。
しかしずっと聞きまくっていると同時にPCで再生した音はたいていのCDプレイヤーよりも解像度が高く細かい音が良く聞こえるもののややキンついたように思え、聞き疲れが激しくなってきました。ひどい時は翌朝まで耳が痛いという状況だったこともあります。
そのなかで導入したiPodですが、PCでの高解像度ぶりに驚いた後としてはやや解像度の低い若干曇った音のようには聞こえました。とはいっても、当時の環境におけるPCのような聞き疲れは少なく、同時にCDプレイヤーでよく経験したスカスカ感も無く、少なくとも所有していたCDプレイヤーよりははるかに高音質ではありました。なおアンプへの接続はDOCKを利用してライン出力で接続しました。PCオーディオに取り組んでおられる方はCDを取り込むときのドライブやPCの電源環境等により音が変化することを経験していると思いますが、それがiPodにデータを移すときにもそれなりに引き継がれてしまうことはその後、確認できました。ということはよいCDプレイヤーを利用し、電源やセッティングにも気を使っている方の場合はPCの環境との格差が大きいため、そういった部分でiPodの評価が悪くなっているということも想定できます。
iPodとDOCKは現在もサブシステムとして居間において使用していますが、リビングのオーディオとしては十二分に高音質な音楽を鳴らし続けています。
以上からは明確な結論は出しがたいのですが、私としてはiPodはかなり良いものと考えています。
iPodの評価が低めになる場合の要因としては
・圧縮している。
・色付けの多い音を聞きなれている。または色付けの多い音を好む。
・ヘッドホン出力から音をとっている。
・比較対象のCDプレイヤーの本体やセッティングが優秀。
・CDプレイヤーに対しPCのセッティングが悪い。
といったことがあげられるのではないかと思います。
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